2023年11月25日(土) 法政大学2023年度秋学期人間環境セミナーに、『100年企業へのチャレンジ~ウェルビーイングな組織づくり~』というテーマで、工藤、青木、新井の3名が登壇しました。
『中小企業の持続可能性』
本セミナーは『中小企業の持続可能性』というテーマで、9月末から12月末まで、毎週土曜日の2時限(10:40~12:20 計100分)全14回の講義中12回の講義を、企業の方々が1回ずつ受け持つ形で登壇し、人間環境学部の学生たちが中小企業の現状や特徴を知り、当該企業の持続可能性について考え、さまざまな可能性を探っていく授業になります。
セミナー前半 〜会社概要と取り組みについて〜
セミナー前半では、弊社の会社概要と取り組みについてのお話をしました。創業時から現在に至るまでの沿革、企業姿勢や経営方針についてを解説しました。また、一般鋼板加工と販売については、実際の鋼材写真(条鋼・パイプ・鋼板)や、加工作業中の映像、施工例などを交えて説明を行いました。
社内活動については、企業ブランディング、オリジナルブランドの商品開発、D2C、コラボレーション、健康経営、産学連携、イベント企画など、他社と協働しながらオープンイノベーションに取り組んでいることをご紹介しました。
セミナー後半 〜チーム熊乃前 私たちが大切にしていること〜
セミナー後半では、『チーム熊乃前 〜私たちが大切にしていること〜』の3つのテーマについてお話をしました。
Ⅰ 心の原点に帰る 「心の原点とは?」
『素直で豊かな心』
豊かな心とは、思いやりと優しさであり、感謝の気持ちを持つ心。自分を大切にできない人は人も大切にできない。
Ⅱ 人材は人財 「~会社は箱ではなく人でできている~」
①育成(教育・研修)
②環境整備
③福利厚生制度
ここにいれば誰もが主役。自分の居場所がここにある。職場を舞台に例えるなら、舞台を作り上げるのはみんなの力。
Ⅲ 健康経営の取り組み
熊乃前鋼材 × 法政大学(人間環境学部・大学院公共政策研究)における今後の取り組みについて
ウェルビーイングな組織づくりで大切なことは、全員が心身共に健康であること。組織における幸せについて。
この3つの大切にしているテーマを、個人としての心構え、人々との関わり方、そして会社組織としての役割など、社会人としてさまざまに経験をしてきたことを踏まえ、その思いをお伝えしました。
65年熊乃前鋼材が続いてきた理由
本セミナーのテーマでもある『中小企業の持続可能性』について、なぜ熊乃前鋼材が今日まで続けられているかの「問い」です。
熊乃前鋼材は65年の歴史を持ち、先代の「目配り、気配り、社員愛、商いの楽しさ」の教えにより、社内風土が温かく安心感があることや、リーマンショックや東日本大震災で経済的困難に直面したが、社員の頑張りと取引先の支えがあったからこそ再建できたこと、そして現在は、新しい代に移り若手社員も増えているが、先代の良さを守りつつ新たなビジョンを掲げ、助け合いの精神で未来へ進んでいることについてお話しました。
これからの課題とビジョン
今後の課題として、管理職研修、採用強化(トラック運転手の採用など)、社員教育やマネジメントを上げ、更に近い将来のビジョンとして、企画開発部の事業として3本目の柱を確立させることや、託児所・カフェの設置、評価制度の導入といったことを、実現したいこととしてご紹介しました。
学生さんからの質疑応答の時間では、多くのご質問をいただき、今日から1人ひとりの質問に答えて金藤教授に送りたいと思っています。また、いただいたリアクションペーパーを拝見し、確かに伝わったんだと感動しました。今回のことで、熊乃前鋼材の課題もたくさん見えて、更なるチャレンジへの意欲も高まりました。
法政大学での講義のお話をいただいて、最初は身に余ることだと恐縮していましたが、これは私たちにとって大切な学びの時間でもあると思いお受けしました。当日を迎えるまでの時間は、とても貴重なものとなりました。来る日も来る日も原稿を書き、調べてまた書き、そして3人で話し合い、シミュレーションを何回も繰り返しました。途中こんな内容で本当に伝わるのかと、かなりの不安にも見舞われました。
しかし、私たちは難しい言葉なんて使わなくていい、社会人として長くいろんな経験をしてきたのだから、その思いをそのまま出して話せばいいんじゃないかと、当日はあがることもなくお話することができました。
本番までの時間、そして本番の素敵な100分という時間は、きっと、ずっと忘れることのない時間になりました。
本当にありがとうございました。